2012年4月13日金曜日

ヨルダン一人旅 2日目ペトラ(3月25日)part2

さて、エルカズネを後に歩き出しますが、すごい土ぼこり。西部劇のようです。
エルカズネのある広場というか、谷間を抜けるとその先はずいぶん開けています。
岩場を利用したお土産屋さん
その後ろには壮大な遺跡

こちらはアーン王の墓




壁の装飾が素晴らしいパレストム

このまま下に降りず、右の高台を歩くことに
列柱通りが下に見え、古代の都市の形が浮かんできます。

あの右の山の上にモナストリーがあります。


険しい岩山



高台から列柱通りに降りてきます。


列柱通りのイメージ画

案内板の光景が目に浮かんできます。
ローマ帝国支配時代の建物が並んでいました。
復元されていない石がゴロゴロしています。


古代の兵隊の格好をした人
列柱通りを抜けると山道にさしかかります。
結構な岩山、ここまでロバを断り続けてきましたが、帰り道を考えて少し乗っちゃうことに。
往復で15ディナールと言って来たのに、途中まで来たら片道分だと言い出して、少し口論しましたが観光地はどこもこんなものだろうと予想していたし、そもそも途中で降りるつもりだったので、気分良く支払うことに。次の観光客の方への影響を考えると頑張るべきかもしれないけど、せっかくの旅行気分を害したくありません。
それぞれが納得いく値段で乗るしかありません。
さて、道はかなり険しい。
途中で日本人の3人組が座って休んでいました。私が通りかかると「なんで、こんなところで乗るんだろうね」という声。
まるでイソップ童話のロバと親子の話みたい。(笑)
一瞬その視線に怯みますが、言われる筋合いないです。
そんな言葉には意も止めず、我が道を行きます。
そして、2/3くらい登ったところで、この先は自分の足でと思い降ります。

かなり高くまで登ってきます。


こんな光景も絵になる。
ライオンの様な岩、これが見えたらもうすぐです。

階段を登りきり回り込んだところにこんなすごい建築が!
これがモナストリー

その前は広場になっています。
ここが山頂と思っていると、この写真の右の方に頂が。。。
view pointとあるし、登らないと。


こちらもすごい景色


引き返してみると、モナストリーの正面にも高台が。こちらも登ってみないと。

素晴らしい眺めです!
ここまで来てよかった。
そして、山を降ります。
石段が多く、膝に負担がかかります。往きに無理せずロバに乗ってよかったと真剣に思いました。まだ旅の始まりですから。
山を降りたところにあるレストランでランチ
遺跡を見ながら優雅なひととき
往きに見落としたローマンシアター
こちらも石を積んだのではなく彫って作っています。
この渓谷の中に作られた王国。
岩を彫る道具さえあのシークを越えて持ってくれば後は
この美しくて程よい固さの岩が必要なもの全てを与えてくれたのでしょう。
凄い知恵です。

再びエルカズネ
やはりここが一番印象的で素敵かも。
一日ここにいたのね。それはそれでお疲れ様。

この部分に秘宝が隠されているという言い伝えがあり
標的になったことも
全て見終わりドライバーさんと待ち合わせたのが4時。
8時間たっぷり遺跡にいましたが、まだまだ見ていないところもあり、ペトラの懐の深さに圧倒されました。

ペトラの街を離れます

ここがペトラ王国なんです。

 ペトラからワディラムのキャンプに向かいます。
1時間か2時間。車の中ではほとんど寝ていました。
そして、今日泊まる場所は....↓ (笑)



ヨルダン一人旅 2日目ペトラ(3月25日)part1


ペトラの朝です。
部屋の窓から東を見るとペトラの街

西を見るともうそこはペトラ遺跡の入り口です。

表示もモザイク

宿泊したのは遺跡に一番近いモーベンピック
ペトラのホテルは皆こじんまりしています。
居心地よかったです
朝7時頃に少しお散歩をして、食事を取り、8時にはペトラへ向かい歩き始めました。
入場料は50ディナール(約4000円)と激高です。
チケットを買って地図を貰うとガイドを付けないかと聞いてきました。
モナストリー(一番高いところにある遺跡)まで行って50ディナールとのこと。
説明があった方がより興味深く見学できるのは解っていたのですが、今回は自分のペースで歩きたかったので、独りで行くことにしました。
しばらくはこんな荒涼とした道を歩きます。(20分くらい)

ところどころにすでに何か彫られた遺跡が。

シークの入り口が見えてきました。
シーク「The siq」とは岩の裂け目というような意味だそうで、渓谷の合間を縫うように道が作られています。

シークの案内板
古代の様子が描かれています。
このころはここも水があったようで、木々が生い茂っています。 

シークを歩き始めます
馬車1台がやっと通れるような隙間
それにしてもこの先に大国が存在すると誰が思ったでしょう?

シークは2kmほど続きます。
自分がこの山に飲み込まれてしまうようです。
シークの岸壁にはずっと水路が施されています。


岩の色やテクスチャーが違うのでちっとも飽きません。
ここを良く見ると地面も岩が敷き詰められています。
今は剥がれてしまったところが多いですが、
昔は全てこうだったそうです。
(ところどころ、ガイドさんがしゃべっているのを耳ダンボにして盗み聞き)


これは駱駝のキャラバンの様子をレリーフにした壁画の説明

ここがその後ですが、全て削り取られてしまっていました。

そして、岩の隙間から忽然と現れるエルカズネ!
この光景が見たかったのです。 

すごい迫力の映像で迫ってきます。


インディージョーンズの世界

近くにいたNYから来た女性にカメラを渡して撮ってもらいました。

駱駝さんがお出迎え

朝日を浴びてピンクに染まるエルカズネ
素晴らしい彫刻とも言える建築
全貌は帰りがけの写真でお見せします。 
遺跡の要所要所にこのような案内板がありますが、
この絵が繊細で素敵、当時の様子も解るような挿絵風になっていて
これを纏めた本があれば欲しいと思ってしまいました。

しばらく、エルカズネの前に佇み感動に浸ります。
この岩の美しい模様、ここを彫ろうと思った古代人の英知に思いを馳せます。
しかし、ここで長居をしている訳にはいきません。歩みを進めます。

エルカズネの前にあるカフェ兼お土産やさん

ファーサード通りの説明 

そして、こちらがファサード


サンドアートを売るお店
色とりどりの砂はすべてこの山から採れた自然の色だそう。 

ひとつひとつ微妙にデザインが違います。
文字を入れてくれるというので、
頼んで帰りにピックアップすることに。

この先が長いです。 

ロバに乗らないかとしつこく声をかけてきますが、
ここでは丁重にお断り