ここはシンガポールの南に位置する標高たったの163mという丘ですが歴史的な場所です。そもそも、1819年にラッフル卿が到着する以前の歴史というものはほとんど記録にないのですが、この丘には14世紀にマレーシアの王が定住していたことが分かっています。かつては王宮があった場所として「禁じられた丘」と呼ばれていたこの場所は、今でも都会の喧騒を逃れ緑に覆われたオアシスです。
Fort(要塞)の名が付くように、植民地当時、港が見渡せ各国の船の往来を確認することが出来たこの丘には、砲台が設けられ(実際威嚇の意味で発砲したことはないようですが)、交信センターとしても役目を果たしていたのです。
リバーバレーの方から上りました。 |
日曜の昼間だというのに人気がなく、時々ジョギングをしている欧米人をみかけるくらい。 観光の方や若い女性は正面から入った方がよさそうです。
熱帯の木々が生い茂っています。
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砲台の向いている方は海。木に隠れて映っていませんが、マリーナベイサンズが見えていました。 |
ラッフルズ卿はこの丘に魅せられここに家を建てたそうです。その建物は改装されて「フルート アット ザ フォート」というレストランになっています。(写真がない;;;)
とても素敵な雰囲気なので、近々ランチ企画しなくては!
そして、その近くにラッフルズテラスが作られ、ここからはマリーナベイを真っすぐに見ることが出来ます。高い建物などなく埋め立てもされていなかった当時は港が一望でき、美しい眺めはラッフルズ卿の心を捕えたことでしょう。
まん中に立っているのは旗竿。 ここに各種の旗を取りつけ交信、伝達したそうです。 |
赤い屋根の建物から見るマリーナベイサンズ。 そして旗竿。 |
こちらがHill Street 側の入り口。正面になります。 |
消防署の建物も素敵。 後ろに見える緑はフォートカニングの丘。 |
現在もちゃんと機能している。 ちょうど救急車がサイレンを鳴らしながら出動していきました。 |
いつも行き来している身近な場所にシンガポール随一の歴史に満ちた場所があるとは。。。
往来の激しい通りから一歩丘へ足を踏み入れると、太陽の光は生い茂った木立に遮られ、どこからともなく心地よい風が肌を撫でていきます。思ったよりずっと涼しくて時々寄りたい場所のひとつとなりました。
まだ見学できていない場所があるようなので、また次回のお楽しみに・・・。
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