「ベンメリア」はアンコールワットから東の方向へ約1時間半。花束の池という名前を持つこの遺跡のお堀には蓮の花が一面に咲き誇っていました。規模は小さいけれど、密林に覆われた遺跡は神秘的で静寂、妖精でも棲みついているかのような吐息を感じるのです。
「ラーマヤナ」に登場するナガという5ツの頭を持つ蛇 どこの寺院の入り口にも見られました。 |
発見された当時のまま修復が進まない遺跡がゴロゴロとしています。 内戦で多くの遺跡が傷つけられ、放置されてしまいました。 |
遺跡を覆うように熱帯樹が生い茂り、一層修復が難しくなっています。数十年後には樹木の勢いに負け、遺跡が崩壊してしまうのではないかと言われています。アンコールは日本やフランスからの支援で修復作業が進められているものの、追いついていないのが現状です。ポルポト時代の爪後がそこかしこに残り、近隣のアジア諸国から一歩も二歩も遅れを取ってしまっていますが、これからの国だなと感じました。
次に訪れたのは「バンテアイ・スレイ」。
小規模ですが、赤色砂岩の細かい彫刻が美しい状態で保存され、格調の高さを感じさせます。
両サイドの女神が有名。盗難にあったことがあるそう。 |
食事はほとんどカンボジア料理でしたが、日本人の口には合うと思います。 タイ料理から辛さを取った感じでパンチには欠けますが、飽きません。 |
この日最後の観光は「タ・ブローム」。
こちらも遺跡にのしかかるように生息した熱帯樹が建物を複雑に見せています。
熱帯樹と建物が混然一体となり、もはや巨大な生き物のよう。自然の脅威を感じます。
映画「トゥームライダー」のロケ地にもなったようです。
この日の夕方はホテルのスパへ。 シンガポールなどと比べるととても安い料金でリッチな気分に浸れます。 |
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